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DxO PureRAW 6リリース|DeepPRIME XD3が全カメラ対応、AIダスト除去とDNG圧縮で大量処理が変わる
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DxO PureRAW 6リリース|DeepPRIME XD3が全カメラ対応、AIダスト除去とDNG圧縮で大量処理が変わる

2026-03-06
2026-03-06 更新

DxO PureRAW 6が2026年3月にリリース。DeepPRIME XD3が全センサー対応、DNG圧縮で最大4倍軽量化、AIダスト除去を搭載。Lightroom・Topaz Photo AIとの違いも解説します。

RAWファイルのノイズ除去は、レタッチワークフローの土台です。高感度で撮影した写真、夜景、暗所のポートレート——こうしたシーンで「もう少しノイズが少なければ」と感じた経験があるのではないでしょうか。

2026年3月3日、DxO社がPureRAW 6をリリースしました。DeepPRIME XD3の全カメラ対応、DNG圧縮による最大4倍の軽量化、AIセンサーダスト除去を搭載。この記事では、新機能の詳細とLightroom・Topaz Photo AIとの使い分けを解説します。

DxO PureRAW 6とは — RAW前処理に特化した専門ツール

DxO PureRAW 6の処理フロー

DxO PureRAW 6の処理フロー
Photo by Retouch Info

DxO PureRAWは、RAWファイルの「前処理」に特化したツールです。Photoshopのような総合編集ソフトではなく、ノイズ除去・レンズ補正・シャープネス処理だけを行い、最適化されたDNGファイルを出力するという明確な役割を持っています。

中村(RAW現像・色補正担当)
中村(RAW現像・色補正担当)

PureRAWの立ち位置は「撮影後、レタッチ前の下処理」です。Lightroom ClassicやPhotoshopに読み込む前にPureRAWで処理しておくと、その後のレタッチの仕上がりが大きく変わります。

PureRAW 6の主要スペックは以下の通りです。

項目 内容
バージョン 6.0(2026年3月3日リリース)
対応OS Windows / macOS
新規価格 $139.99
アップグレード価格 $89.99(PureRAW 4/5ユーザー)
連携 Lightroom Classic / Photoshopプラグイン
ライセンス 買い切り(永久ライセンス)

DeepPRIME XD3が全カメラ対応 — ノイズ除去の最高峰

DeepPRIME XD3のノイズ除去

DeepPRIME XD3のノイズ除去
Photo by Retouch Info

PureRAW 6最大のアップデートが、DeepPRIME XD3の全センサー対応です。

DeepPRIME XD3とは

DxOのノイズ除去エンジンは世代ごとに進化してきました。

エンジン 特徴
PRIME 初代。高品質だが処理が遅い
DeepPRIME ディープラーニングベース。速度と品質を両立
DeepPRIME XD 細部のディテール保持を強化
DeepPRIME XD2 さらなるディテール改善
DeepPRIME XD3 最新世代。X-Trans・Bayer両対応
読者
読者

X-TransとBayerって何ですか?

中村
中村

デジタルカメラのイメージセンサーに使われるカラーフィルター配列の種類です。Bayer配列はCanon・Sony・Nikonなどほぼ全メーカーが採用しており、X-Trans配列はFujifilm独自の技術です。PureRAW 5まではXD3はX-Trans専用でしたが、6でBayerにも対応しました。

これにより、Canon・Sony・Nikon・Panasonic・OMDSなどすべての主要カメラメーカーのユーザーがXD3の恩恵を受けられるようになりました。

ポイント

高感度撮影(ISO 6400以上)で特に効果が大きく、Lightroomの標準的なノイズ除去と比べてディテールの保持力が高いと評価されています。

Hi-Fi DNG圧縮 — ファイルサイズ最大4倍軽量化

DNG圧縮によるファイルサイズ削減

DNG圧縮によるファイルサイズ削減
Photo by Retouch Info

PureRAW 6のもうひとつの注目機能がHi-Fi DNG圧縮です。

従来のPureRAWは、処理後のDNGファイルが元のRAWより大きくなることがありました。これは大量処理するフォトグラファーにとってストレージの悩みの種でした。

圧縮率の実例

DxOの公式データでは、24.9MBのRAWファイルをDeepPRIME XD3で処理した場合、Hi-Fi圧縮を有効にすると出力は14.4MBに。これは元ファイルから77%の削減です。

中村
中村

圧縮後も画質の劣化は「視覚的に区別不能」とDxOは主張しています。実際のレビューでも、非圧縮と圧縮の差を見分けるのは困難だという声が多いです。

大量処理するケースでの効果は大きいでしょう。

  • ウェディング撮影(数千枚規模)→ 数百GBのストレージ節約
  • スポーツ・報道撮影 → 転送時間の短縮
  • 長期アーカイブ → NAS/クラウドのコスト削減

AIセンサーダスト除去 — バッチ処理で一括クリーニング

AIセンサーダスト除去

AIセンサーダスト除去
Photo by Retouch Info

センサーに付着したダスト(ゴミ)は、絞り値が大きいほど写真に黒い点として写り込みます。風景やスタジオ撮影で絞り込む場面ではとくに厄介です。

PureRAW 6はAIによるセンサーダスト自動除去を搭載しました。

従来の方法との違い

方法 手順 対応枚数
Lightroom Classic スポット修正 手動で1枚ずつ 1枚ずつ
Lightroom Classic 自動ダスト除去 半自動 1枚ずつ
Photoshop コンテンツに応じた塗りつぶし 手動 1枚ずつ
PureRAW 6 AIダスト除去 完全自動 バッチ一括処理
注意

AIダスト除去は「センサーに付着した固定位置のゴミ」に最適化されています。画面内を移動する被写体の汚れや、レンズ内部のカビなどには対応しません。

読者
読者

撮影のたびにセンサークリーニングが面倒だったので、これは助かりますね。

中村
中村

ソフトウェアに頼る前に、定期的なセンサークリーニングは引き続き大切です。ただ、撮影後に気づいたダストを数百枚まとめて処理できるのは大きな時短です。

Lightroom・Topaz Photo AIとの比較 — どう使い分けるか

ノイズ除去ソフト比較

ノイズ除去ソフト比較
Photo by Retouch Info

ノイズ除去ツールは選択肢が増えています。3つの主要ツールを比較しましょう。

項目 DxO PureRAW 6 Topaz Photo AI Lightroom AI Denoise
ノイズ除去品質 ◎(XD3最高水準) ◎(攻めた処理) ○(十分実用的)
ディテール保持
レンズ補正 ◎(光学モジュール) ×
ダスト除去 ◎(AI自動) × △(手動)
バッチ処理 ◎(並列処理)
DNG圧縮 ◎(Hi-Fi) × ×
料金 $139.99(買い切り) $199/年(サブスク) サブスク(Photography Plan)
学習コスト 低い 低い 低い

それぞれの強み

DxO PureRAW 6を選ぶべきケース

  • ノイズ除去の品質にこだわりたい
  • レンズ補正もまとめて処理したい
  • サブスクを避けたい(買い切り)

Topaz Photo AIを選ぶべきケース

  • ノイズ除去に加えてAIアップスケールも使いたい
  • シャープネス回復を重視する

Lightroom AI Denoiseを選ぶべきケース

  • すでにAdobe Photography Planを契約している
  • 追加コストをかけたくない
  • 8割の写真はLightroomのDenoiseで十分と感じる
メリット
  • DeepPRIME XD3の品質はノイズ除去ツールの最高水準
  • 買い切りライセンスでサブスク不要
  • DNG圧縮でストレージを大幅節約
  • AIダスト除去がバッチ処理に対応
デメリット
  • PureRAWは「前処理専用」で色調補正やレタッチ機能はない
  • 新規$139.99は安くはない
  • 生成AI機能(オブジェクト除去など)は非搭載

Lightroom Classicとの連携ワークフロー

Lightroom Classic連携ワークフロー

Lightroom Classic連携ワークフロー
Photo by Retouch Info

PureRAW 6はスタンドアロンでもLightroom Classicプラグインとしても動作します。実際の運用で効率的なワークフローを紹介します。

手順 PureRAW 6 × Lightroom Classic連携ワークフロー
1
Lightroom Classicで写真を読み込み・セレクト

通常通りRAWファイルを読み込み、使用する写真を選別します。星やフラグで絞り込みましょう。

2
選択した写真をPureRAWに送る

ファイル → プラグインエクストラ → 「DxO PureRAWでプレビューして処理」を選択します。

3
PureRAWで処理設定を確認

DeepPRIME XD3、Hi-Fi DNG圧縮、AIダスト除去の有効/無効を確認して処理を開始します。

4
処理完了後、LightroomでDNGファイルを編集

処理されたDNGファイルがLightroomのカタログに自動追加されます。この最適化されたDNGに対して通常通り色調補正やレタッチを行います。

ポイント

全写真をPureRAWに通す必要はありません。高感度で撮った写真やダストが写り込んだ写真だけ選んで処理するのが効率的です。

まとめ

DxO PureRAW 6は、RAW前処理ツールとして確実に進化しています。

  • DeepPRIME XD3が全カメラセンサー対応。CanonもSonyもNikonもFujifilmも最高水準のノイズ除去が使える
  • Hi-Fi DNG圧縮で最大4倍の軽量化。大量撮影のストレージ問題を解決
  • AIセンサーダスト除去がバッチ対応。数百枚のダスト処理を自動化
  • バッチ並列処理で大量処理の速度が向上
  • 買い切り$139.99(アップグレード$89.99)でサブスク不要
  • Lightroom Classicのプラグインとして既存ワークフローに組み込める

「RAWファイルの下処理」に投資する価値があるかは、撮影スタイルによります。高感度撮影が多い方、大量処理が必要な方にとっては、ワークフロー改善の効果が大きいツールといえるでしょう。

よくある質問

Q
DxO PureRAW 6はPhotoshopやLightroomの代わりになりますか?
A

なりません。PureRAWはRAWファイルのノイズ除去・レンズ補正・ダスト除去に特化した「前処理ツール」です。色調補正やレタッチはLightroomやPhotoshopで行う必要があります。併用が前提の設計です。

Q
PureRAW 5からアップグレードする価値はありますか?
A

Canon・Sony・NikonなどBayerセンサーのカメラを使っている方には価値があります。XD3によるノイズ除去品質の向上、DNG圧縮によるストレージ節約、AIダスト除去はいずれも実用的な改善です。アップグレード価格は$89.99です。

Q
LightroomのAI Denoiseがあれば不要ですか?
A

8割の写真にはLightroomのAI Denoiseで十分です。ただし、ISO 6400以上の高感度撮影や、ディテール保持が重要なシーン(風景の細部、肌のテクスチャなど)では、PureRAWのDeepPRIME XD3が優位です。両方試して判断することをおすすめします。

Q
処理速度はどのくらいですか?
A

処理速度はPCのGPU性能に依存します。バッチ並列処理の導入により、PureRAW 5と比べて大量処理時のスループットが向上しています。GPUメモリ8GB以上のグラフィックカード搭載が推奨です。

Q
プロのレタッチャーはPureRAWを使うべきですか?
A

高感度撮影のノイズ処理やバッチ処理が多い案件では導入する価値があります。ウェディング・イベント・スポーツなど大量撮影の前処理として効果的です。少量の精密レタッチが中心なら、Retouch Inkのようなプロに依頼するのも選択肢です。

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DxO PureRAW ノイズ除去 RAW現像 DeepPRIME バッチ処理
中村 この記事の筆者

中村

Retouch Info

美術大学卒業後、広告撮影スタジオに入社。フォトグラファーとして10年間活躍後、撮影現場での経験を活かしレタッチャーに転身。現在はRetouch Inkにて主に人物写真に関するレタッチを担当。

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